私たちの身体は、重力のもとで立ち、呼吸し、血を巡らせ、感じ、動いています。

阿和整体の施術は、身体が本来もつ仕組みとリズムを整えるために設計されています。

姿勢の崩れや生活習慣の乱れ、日常のストレスや疲労によって、本来身体を守るための調整機能（ホメオスタシス）の働きが乱れ、筋肉や関節に余計な緊張やゆがみが生じ、慢性的な痛みや不調へとつながることがあります。

また、バランスの崩れが限界を超えると、ぎっくり腰や寝違えのように、急な痛みとして現れることもあります。

阿和整体では、そうした日々の習慣や癖などが原因で起こる、自分では気づきにくいレベルの“過剰な防御反射”や“自律神経のアンバランス”によって生まれる「力み」に対して、 やさしく揺らす・軽い圧を加える・リズムを与えるといった繊細なアプローチで、筋肉・関節・神経のバランスを丁寧に整えていきます。

強い力で押したり、無理に動かしたりはしません。

身体が「自ら戻ろうとする反応」を引き出すための適切な刺激を与えることで、神経や筋肉が自然に反応し、静かに本来のバランスを取り戻していきます。

この刺激は、力学的に言えば「てこの原理」「圧と捻り」「微細な振動（リズミカルな揺らぎ）」を活用した、身体に無理のない働きかけであり、生理学的には、「反射」や「自律神経系の再調整」など、身体が本来もつ自然な調整反応を活性化させるものです。

こうした反応を正しく引き出すためには、過剰な力ではなく、身体が安心して受け入れられる“繊細で調和的な刺激”が最も効果的です。

その微細な刺激こそが、神経系に正確な情報を届け、深層からの変化と回復を導く鍵となるのです。

日本の武道や舞踊、茶道や書の巨匠の所作には、力を抜き、軸が通り、呼吸と動きをひとつにするという共通の理があります。

阿和整体では、そうした伝統に息づく身体の知恵を学び、現代の身体科学と重ね合わせながら、施術や指導するセルフケアへと活かしています。

それは、過去の文化ではなく、今を生きる私たちの身体にこそ必要な理だと考えています。

阿和整体は、その知恵を現代の生活に合わせて再構築し、デスクワークやスマートフォン、車社会など、現代の生活様式にも適応できるよう整えています。

自分の中にある自然のリズムを思い出し、心と体を整える。

それが、阿和整体が大切にしている本質です。